Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
ルワンダのコーヒーのご紹介です。

＜Gako＞
ルワンダの首都キガリから約140km南に車で4時間ほど移動した場所にフイエ群があります。ルワンダの生産処理会社DAVID & FAMILY社代表のDavidさんが直接管理するGakoは、アフリカでは珍しい単一農園のコーヒーです。農園には直射日光からコーヒーの木を守るシェードツリーが等間隔に植えられ、樹齢の若いコーヒーの木がふんだんに与えられたオーガニック肥料により育てられています。

＜Huye Mountain Coffee＞
今回こちらのルワンダのコーヒーは愛知県にあるSHRUB COFFEEから仕入れました。カッピングの際に実際にDavidさんとビデオ通話を繋いでお話しを伺ったり、感想を伝えたり、ととても勉強になる時間を過ごしました。Huye Mountain Coffeeについて教えていただいたことを簡単にまとめますが、詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
SHRUB COFFEE

元々農業技官として農家への品質と生産性向上の指導を行う仕事を行なっていたDavidさん。2011年にHuye Mountain Coffeeというブランドを立ち上げ、ルワンダのコーヒー産業に参入しました。小規模の農家とスペシャルティコーヒーバイヤーの架け橋になること、これがDavidさんの目標です。農家とバイヤーの双方が高品質なコーヒーを通して幸せになるように、農家に対しては、高品質のコーヒーを生産するための指導/農機具など必要な資材の提供/適正な対価を保証(高い価格で買い取る)を行い、バイヤーに対しては高品質なコーヒーを提供/継続的で安定的なご購入のお手伝い/輸出(ダイレクトトレード)を取り組んでいます。
Huye Mountain Coffeeはフイエ郡にある6つのセクターの2,500世帯からコー ヒーを買い付けています。農家には 剪定・コーヒーの定植・シェードの植え付け・マルチ ング・施肥の指導を行い、品質の向上を図っています。丁寧に収穫され集められたチェリーは、比重選別を行い、ペナゴス社製のドラム型のパルパーで果肉を剥いで行きます。その後再度選別を行いミューシレージを完全に取り除いたあと、乾燥工程に移ります。ゆっくりと丁寧に乾燥させながら、引き続きハンドピックを行い、水分値が12パーセント以下になったタイミングで貯蔵されます。ルワンダでは珍しくドライミルも併設されており、収穫日ごとにロットを分けて管理しているそうです。また、さらに珍しいことに、カッピングラボも自社で作ったそうです！他社に依頼するコストを削減し、細かいデイロットや地域ごとのカッピングができるようになり、品質の問題確認やグレード分け、もし品質に問題があった場合も原因の確認ができるようになっています。全ての工程を自社で行うことで、徹底した品質管理とその透明性を実現しています。

Gako Washedの浅煎り。とても爽やかで綺麗なコーヒーで、Huye Mountain Coffeeの人たちによって丁寧に作られたことが伝わってきます。一口目は緑茶のようなハーバルな印象、新緑の季節にぴったりです。文旦などの甘みをともなったジューシーな柑橘系の味わいがじんわりと広がり、蜂蜜のような甘みの余韻。つるんとした質感と相まって、心地よく感じられます。

最後になりましたが、なんと先日Philocoffeaにお越しいただきました。これから先もより良いルワンダのコーヒーを作り続けるために、フィードバックを行える関係づくりを。Davidさんの”双方が高品質なコーヒーを通して幸せになるように”という想いをうかがい、この想いや農園の取り組みを伝えられるようにせねばと改めて思いました。ご縁に感謝、わざわざ船橋までありがとうございます。

ルワンダでは珍しい単一農園のコーヒー。丁寧で落ち着く美味さです。
Davidさんたちの作る丁寧で美味しいルワンダのコーヒーをぜひお試しください。

＜豆情報＞
農園名：Gako(Huye Mountain Coffee)
生産者：David Rubanzangabo
エリア：Gako, Huye
標高：1,800 - 1,950m
品種：Bourbon
生産処理：Washed
味わい：Green tea, Citrus ,Lemon candy, Juicy, Herbal, Honey, Silky, Clean cup